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5.いざ、航海 ページ7
どっと来ていた疲れのおかげで元気出ることなく、力の抜けきった、ふ抜けた声で言った。
「どぞ」
扉が開き、そこから見えてきたのは知った顔だ。
「あ、伊澤ちゃん!?」
目を見開くと、やっほーと返してくる。伊澤ちゃんとは友人関係を築いていたけれど、まさかここで会えるとは思ってもいなかった。クイズで伊澤ちゃん、つまりクイズノック総勢か伊沢さんと来ている可能性が高い。
生で会うとかしんでしまう！
嘘でしょ、嘘だって…
「ねえ、今日誰出る感じ？」
あー、と言った後、
「伊沢さん達と一緒に出る予定だよ。相変わらず楽屋向かいでね。」と言った彼女は、友人として私の伊沢さん好きを察してくれた様子。
「ﾊｯ…、居るんだ…」
歓喜と同時に押し寄せてくる多少の不安もあった。
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作者名：光希 | 作成日時：2022年9月7日 20時
