【Q.K】とあるコンビは気に入らないようで (ページ8)

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夢叶う時。ページ8

――しばらくして着いた。
ここ、ここと須貝に言われるがまま入る。
「須貝。その子は？」といきなり須貝に言うも、その質問に対し「ゲスト」と答える。
あらやだ、
「あ、教えてもらってなかったんだ。
改めまして、伊澤 Aです。一応、須貝とは小学生から友達なので。」

「そうだったんだ。なんだ、てっきりいきなり女の子連れてくるから
新しいライターさんか、彼女かと思ったけど。」

「違うわ。それはそれで悲しいけどこの子は幼馴染みだから。」

「とりあえずここで待っててくださいね。」

2,3分後、

「_____それで、問題文を読んで貰ってもいいですか？」それに対し、
「全然、大丈夫です。」と私は言った。まず、読むのが嫌いだったら声優なんてやってないし。

「変装し、ライターさんとしてスタジオに入ってもらい、問題を読んでもらいます。」

「ふむふむ。あ、目の前でですか。」

「はい」
変装用に何故か用意してあったのを持ち、別の控え部屋で着て
「…これでいいですか？」
と言った。「バッチリです」と言われそのまま説明がされた後。
服と黒髪ロングのカツラを付けた清楚系女子が出来上がる。

「じゃあ、ドッキリ的なものを仕掛けていこうと思います。」
私は、ドッキリという最高の言葉に反応し、「はいっ」と満面の笑みを見せた。

_____________
撮影の時間になり、変装したままのA―――私は福良さんと一緒にスタジオに入った。
「今日は見ない子がいるけど誰なの？」
と伊沢さんに感づかれる。少し怖かったけど福良さんが助けてくれた。

「この子は新しく僕が呼んだライターさんで」
あ、そういうこと。と納得しているご様子。まあ、実際そうではないが。
―――ドッキリには多少のスリルがある。でもこれを楽しむのが仕掛け人の楽しさの1つであった。

「今回は『芸能人、アーティスト』に関する問題を10問出題します。問題の最も正解数が多い人が勝ちとなります。」
と福良さんが言い私に相槌で合図を知らせる。私もそれの後に続き頷いてから
「問題―――」と言う。
と同時に、彼らの目つきが変わるのが分かった。
テレビで見るものとはまた違う、緊張感を覚え息を呑み、読み始めた。