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もう私、無理 ページ15
「いざわさーん」
「「はい〜？」」
「拓司くんじゃ」
「Aちゃん!?」
拓司くんじゃないすかと言おうとしたところで遮られた。
あとはいつも通りの流れである。
「名字で呼ぶのやめてくださいって！」
「そもそもAさんとは漢字すらややこしいんですよ！」
「「本当に不便なんで止めて頂きたい！」」
「本当に息ぴったりですね」と笑いながら言ってくださるがちっとも嬉しくない。
「はぁ？」
今思えばこれが本当のすべての始まりであった。
―――
「あー、このコンビは嫌いだよぉ…疲れる…」
とAちゃんが机に突っ伏して言うので
自分も机に突っ伏して
「コンビって疲れんなぁ…」
「「あ〜もう、嫌いだ」」ふっと鼻で笑いながら
彼女は「大っ嫌いだよ。」と笑い「僕もだ」と互いに笑いあう。
平和だな。
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作者名：光希 | 作成日時：2020年7月19日 16時
