ロングとショートはこれからも【shp】

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貴方side


「じゃあ僕も帰るわー！明日音楽室行くなー！」


そう言って帰る鬱先生とグルッペンさん


「あら、まだ帰らなくて大丈夫なの？なら少し吹いてったら？防音だから気軽にできるよ」


「じゃあお言葉に甘えて…」


「A、久しぶりに早弾きしたいから伴奏できる？」


『えー…ちなみにどんくらい？』


「んー…私ができそうなギリギリのラインでw」


『難しいな…とりあえず合わせるね』


「…！聞いてていいっすか？」


「いいけど…そうだなぁ…この後2人で連弾てくれるなら…！」


連弾かぁ…しばらくしてないな


「俺はいいっすよ、Aは？」


『大丈夫です！連弾となると…サン=サーンスの動物の謝肉祭とかどうです？』


「それだったら水族館の下弾けます」


『私上できるんでそれで行きましょ！』


そして母さんの早弾き


元チェリストというだけあって弓の使い方が他の人とは全く違う


早弾きと言っても、熊蜂の飛行を合わせるだけだ


最高記録は58秒らしい
ヴァイオリンでも1分かかるのに…すごいな


母さんの呼吸に合わせて音を出す


サードポジションから音を下げていく
丁寧且つ早く


私はと言うと半音ずつ音を下げて伴奏する


あっという間に終わるんだけどね…
最後はピッチクアウトで終わらせる


はえぇー…はっや


「さすがですね…！音の乱れない綺麗な演奏ありがとうございます」


「ありがとう、前はもう少し早かったけどねぇ…じゃあお2人でやって？ビデオ撮っとくから！」


『撮らないでよ！？』


「いーじゃない！思い出にさ？」


『わかったよー…』


少しでもタイミングがズレるとこの曲は美しさを失う難しさ…


椅子に座ると身体が少し触れ合うくらい近い…
あひゃー…ドキドキが止まらない…


呼吸を整える、大丈夫。楽しんで弾けばいいんだ。


息を合わせて始める


右手の動きは一定ペースで一切ずらすことなく不協和音になりそうでならない中途半端な音を弾く


この音が中毒性を生む


下からくる低音はとても綺麗に響かせてくれる
大きすぎず小さすぎない音が安定感を生む


短い曲だからこれもすぐ終わってしまう


上からオクターブで下がってきて…


綺麗に儚く終わらせる


『いやぁー…ショッピと連弾したの初めてなのに1番やりやすかったです！またやりましょ！』


「そうですね、今度はネットとかにある人間卒業試験でもやります？w」


『いいですね！チャレンジしましょ！』


少し話して、彼は帰っていった

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