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恋愛相談 ページ24

パソコンと睨み合うAの様子を後ろから眺める降谷


その見つめる目はとても優しいがどこか辛そうな様子だった



その光景を見る風見達はやはり2人はできているのではないかと、噂を立てる


「相田って男…裏で結構お金の取引してるみたいですね…」


「その取引の相手が組織か…」


「業績を見る限り、そろそろ限界が来てって所でしょうね…とりあえずベルモットに調べが着いたと連絡しておきます」


即座にベルモットへ返信を返す


「れ…降谷さん、そろそろお時間大丈夫ですか?」


時間を見ると11:00を回ろうとしている


「そうだな…また何かあったらメールしてくれ」


「了解です」



慌てたように立ち去る降谷を見送り姿が見えなくなった途端風見達がAに詰寄る


「早見!!降谷さんとはどう言う!!」


「昔助けて頂いた警察官が降谷さんだった…ってだけですよ」


「名前で呼びあってただろう?!」


「それは…昨日…」


昨夜のことを思い出し一気に頬を染める



「か、風見さん…」


「なんだ」


「人を愛するってどんな感覚なんでしょうか…」


「「「「………は?」」」」


風見はAを連れ、給湯室へ向かった


そして扉に使用中の貼り紙をした


風見はAに静かに珈琲を渡す


「何かあったのか?」


「あの…好きと、言われました…零さんに…」


仕事モードが抜け自然と名前呼びになる



「(零さん…)」


「それで…抱きしめられたり…キスをされたり…」


「(降谷さんんんんんん?!)お、おぉ…」


「でも、嫌ではなかったんです…寧ろドキドキして、心がぽかぽかして…」


「早見は降谷さんをどう見てるんだ?」


「勿論、仕事もできて、かっこよくて、憧れで、私のヒーローです」


「好き…なのか?」


「その好きって感覚がよく分からなくて…」


「これは持論だが…その人のそばに居たい、その人との時間が安心する、ふとした時にその人の顔が浮かぶ…それは好意が多少なりあるからだと俺は思う」



「そばに………いたい、です」


「少し、憧れって気持ちは置いといて向き合ってみたらどうだ?」


「……そうしてみます」



Aは静かに頷き珈琲を啜った

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作者名:のあ | 作成日時:2018年9月8日 1時

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