2話 ページ4
――初めて見た瞬間、恋に落ちる音がした。
「って素敵だよね。」
「相変わらず唐突に何を言い出すんですか。」
昼休み。明の前の席に座って後ろを向きながらお弁当をつつく。あ、今日は卵焼き3個入れてくれてんじゃんお母さんありがとー。
「だってさ、一目惚れなんてそうそうあり得ないよ!?どんな性格してるかとか、どんな声してるかとかなんにもわかんないのにそれでもそんな障害を乗り越えて、好きだなぁって感じるなんてさぁ!!それもはや遺伝子レベルの恋だよね…羨ましいわ……。」
「なに言ってるかだんだん分からなくなってきたんですけど、取り敢えずAが朝休みに言ってた事を地味に気にしてることは分かりました。」
力説しても明には伝わらなかったみたいだな。明も恋してみなよそしたらわかる。きっと。私だってそんなロマンチックな恋がしたいよなぁ。唐揚げもーらいっ。
「勝手に取るの止めません…?
だってAは相手の事ディスりまくった挙げ句に好きになってましたもんね。ロマンチックとはかけ離れてます。」
「いやもうほんとそれ言わないで…!!割りとまじで黒歴史だからさぁ……!!
轟くんの事ディスってたとかほんとあのときの私はどうかしてる……!!!!」
体育祭の日。何ヵ月遡ればいいだろうか。轟くんによって早々なリタイアをさせられた私はその後、明の応援のみに徹することにした。そしたらまぁ、明の敵がその轟くんだったじゃん。
――そりゃ愚痴の1個や2個でてくるに決まってんじゃん!?
結局騎馬戦は明のチーム負けちゃってたし。決勝上がれたから良いとして！でも良くないから！！
結局そのトーナメントがさぁ。
かっこよかったんだってば!!!!
「まぁなんだ。少女漫画でも仲の悪かった筈の幼馴染とくっつくことなんて鉄則中の鉄則なんですから言いたいことは分かりますよ。
悪口しか言ってなかった相手側良く見たら良い奴に見えてきちゃう現象。今命名しました。」
「しなくていいよそんなものっ!!やめて悪口は言ってない筈だから多分!!」
「さぁねぇ……。」
「やめて言ってたんならそう言って、これはこれである種辛い。」
そもそも、と明は口にする。
「ヒーロー科の方なんてそんな交流ないでしょう?なのに好きなんですか?」
相手の事もよく知らないのに?と続ける明に、いやそうゆう事じゃ無いんだよなぁと返す。
「一回好きって思っちゃったら道理とか関係無いんだよね。好きなものは好きなの」
「……へぇ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lon(プロフ) - 白猫さん» うわああああありがとございます嬉しいです本気で感激です！！！！！頑張りますね！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: eb52dfdf9a (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 更新頑張って下さいね♪ (2018年11月4日 7時) (レス) id: 7c2160a8e3 (このIDを非表示/違反報告)
Lon(プロフ) - 名無し55472号さん» コメントありがとうございます！！！！そう言っていただけてすごく嬉しいです！！文章は拙いですが頑張りますね！！！ (2018年10月31日 7時) (レス) id: eb52dfdf9a (このIDを非表示/違反報告)
名無し55472号(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年10月30日 13時) (レス) id: c386c5259e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lon | 作成日時：2018年10月21日 9時
