16話 ページ20
経営科の子達との会話に盛り上がっていると、そろそろA組のライブが始まる時間になった。そろそろ行かなきゃ、と言うとあぁA組のライブ？と聞かれる。うん、そうだよ、と答えれば、返ってきたのはなんとも衝撃的な返答だった。
「あれって、提案したの体育祭で2位だった轟焦凍なんだって〜。エンデヴァーの息子がそんなこと考えるとか、ちょっと以外だよね。」
……。
息が、詰まるかと思った。
経営科の子達と別れて背を向ける。胸がきゅう、と締め付けられた感じがした。
轟くんが。轟くんが。
今から見るライブの提案者なんだ。そんなことも言うんだ。以外。初めて知った。そうなんだ。え。可愛い。凄い。
どうしよう。今から、轟くんが出てるライブを見に行くんだ、私。
「……き、緊張するなぁ〜！」
いや出ないお前がなんで緊張すんねん、って感じなんだけれども。多分今頃A組のが舞台裏で緊張してんだろうけど。
ちなみに我らがお茶子ちゃんはダンスするって言ってた。絶対可愛いやつだよねこれは見逃せないわ←
てくてくと会場に向かえば、私と同じ方向に足を向ける人も結構多いことが分かった。…ただ、その顔はどことなく暗くて。まるでA組を見定めに行くような感じが
していて、悲しいものだなぁと思う。
確かに、今年のA組は私達他の組に迷惑をかけていないか、と言われればそれは否めないところもあると思う。この文化祭だって、いつ中止になるか分からない状況での開催だ。例年にはありえない警戒体制を学校がとっているのも、原因はA組の周りで起きた出来事と言えなくもない。
だけど、ヒーロー科だって。
“未来のヒーロー”である前に、一人の学生なんだから。
文化祭くらい、普通に楽しんじゃ、駄目なのだろうか。
責任は大人の問題とも言うしね！！←
ただ、一つ。
A組のライブを見た人が、帰るときも同じ気持ちじゃないことだけを祈っておくことにしよう。きっと、お茶子ちゃんたちなら、彼らだって楽しませることができるだろうと、そう、信じてるから。
会場入りすると、そこは既に多くの人で溢れ帰っていて。
照明の落とされた真っ暗なステージを、私は静かに見つめた。
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Lon(プロフ) - 白猫さん» うわああああありがとございます嬉しいです本気で感激です！！！！！頑張りますね！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: eb52dfdf9a (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 更新頑張って下さいね♪ (2018年11月4日 7時) (レス) id: 7c2160a8e3 (このIDを非表示/違反報告)
Lon(プロフ) - 名無し55472号さん» コメントありがとうございます！！！！そう言っていただけてすごく嬉しいです！！文章は拙いですが頑張りますね！！！ (2018年10月31日 7時) (レス) id: eb52dfdf9a (このIDを非表示/違反報告)
名無し55472号(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年10月30日 13時) (レス) id: c386c5259e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lon | 作成日時：2018年10月21日 9時
