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63話 ページ17
フェリチタside
【あっ、知ってる？ブラッディってああ見えてもツンデレなんだよ】
少女はまるで、囚われの身にも関わらず深淵の竜の話をすると目が輝いた。
バカバカしい…
前の私だと言っていたはずなのに、その幸せそうな愛おしいそうな顔で語る少女になぜか羨ましいと思った。
何故？
なぜ？
ナゼ？
ﾅｾﾞ??
【……もしかして、お姉ちゃんも恋してる？】
「…はっ？」
【いや、もしかしたらなぁ〜て思って】
恋…
『俺はフェリチタを信じるよ』
『信じるって約束したから仲間だから』
「……好きなんて感情ほど無意味なものは無い。私が恋をするなんてありえない」
【…………そう…】
そう……恋なんて…そんな事ありえない…
ーーーユルサレナイーーー
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