勤務78日目 ページ31
証人が名乗り出てきた以上、話を聞かないわけが無い
今日で時効になる事件なら尚更
「５分間の休憩を取りましょう、その間にこれからの道を決定します」
休憩に入り、裁判長の元へ
『これからどうしましょうか』
「話し合うまでもないでしょう、審理を続けます。検察側、弁護側にそう伝えてください」
『…かしこまりました』
先に検事へ伝えに行くと、何も言われずにただ目線だけがこちらを見る
口元は弧を描いていて、もう勝利を確信しているようだった
『…失礼します』
「…」
弁護側の控室に行けば、人が多くなんだか騒がしい
一瞬だけ御剣くんと目が合った
けれど、今度は私から視線を逸らす
『…DL６号事件について審理を進めることになりました。…、弁護側は準備をお願いします』
本当ならしっかりと成歩堂くんの顔を見て言うべきなのに、前を向けなかった
「Aさん…」
御剣くんの姿を見て、泣いてしまいそうだったから
『成歩堂くん、よろしくお願いします……では、あと少しで再開なので…遅れずに』
それだけ伝えて私は法廷へ足を戻した
真実にたどり着く
怖いけれど、目を背けてはいけない
複雑な気持ちのまま審理は再開された
『平常心…だいじょうぶ…』
不安なのはみんな同じ、私だけじゃないから
大きく深呼吸をしてペンを握り直す
「＿あの悲鳴が、今でも忘れられない」
私があの日彼から聞いたことが証言として話がされた
「極度の酸欠状態により、私は記憶を失った…」
「灰根と同じ主張か」
『……』
想像するだけでぞっとしてしまう
ずっと真っ暗で酸素も少なく閉じ込められる恐怖を
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紅(プロフ) - Earthさん» コメントありがとうございます！ほんとですか…⁉︎凄く嬉しいです(ToT)更新頑張ります〜！ (2022年3月27日 23時) (
レス) id: d053ebfa1b (このIDを非表示/違反報告)
Earth - コメント失礼致します。御剣さんの夢小説のなかで、主様の作品が一番好きです！更新、楽しみにしています。 (2022年3月27日 21時) (レス) @page26 id: 0c97a7403a (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 鍋好きさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜（ ; ; ）ゆっくり更新になると思いますが、頑張ります！ありがとうございます！ (2022年3月15日 21時) (レス) id: f5d08da00f (このIDを非表示/違反報告)
鍋好き - 初コメ失礼します！とっても面白いです！逆転裁判大好きなので、楽しみにこの先待っています！御無理のないよう、頑張ってください！ (2022年3月15日 18時) (レス) @page18 id: fbdd20a437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2022年2月21日 0時
