司法の傷心心理士【逆転裁判】 (ページ10)

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勤務8日目ページ10

しばらくすれば、落ち着きを取り戻したのか自分の意志で私から離れた

私の目は見てくれない

『…無理に話せとは言わない、でもこのままで辛いのは自分だからね』

「わかっている、そんなの…どうせ、お前とはこれ以上関わることもないだろうからな」

そう言い残して御剣くんは私の部屋から出て行ってしまった

『関わることは無い…ねぇ、』

そっと、机に置かれた資料を手に取る

明日行われる裁判の詳細が書かれていた

『…君が出る裁判に、私も出るんだけどね』

久しぶりに書記官としての仕事が入ってきた

最悪、これと並行してこの事件の調査やカウンセリングを行う可能性がある

『…確かアクダイカーン役の衣袋さんが殺害された事件だよね、』

資料には概要だけではなく、ご丁寧に弁護士や検事の名前まで

『弁護が成歩堂くん、検事は御剣くん…これは面白い裁判になりそう』

きっと二人は私が法廷に出ることを知らない

なおかつ、ここの法廷には書記官の所定位置がない

基本的に検事の隣になる

『すごく嫌な顔されるんだろうなぁ…』