検索窓
今日:10 hit、昨日:34 hit、合計:31,493 hit

勤務44日目 ページ46

「Aさんは今回も書記官を?」


『はい、…あとは御剣くんに心理介入を…』


「そうッスか!」


『…出来ることは少ないと思いますけど……私は信じてますから』


そう伝えると、イトノコさんは涙目で嬉しいッス…なんて呟いていた



『あの、事件の詳細について聞きたいんですけど…』


「もちろんッス!」


今日もらった資料だけでは限界がある


実際に捜査に携わっている人からも詳しく聞かないと



『え、目撃者いるんですか…』


「証拠品も…御剣検事には不利になるものばかりで…」


『…弁護士は決まってるんですか?』


一番の問題はこれ、被告が被告だから…


「それが…まだ…」


『…成歩堂くんも?』


「あ、まだ聞いてないッス」


御剣くんの弁護はきっとほとんどの人が拒否するだろう


でもきっと…いや絶対に成歩堂くんは見捨てたりなんかしない


『成歩堂くんに会いに行くか…』


そう思っていた矢先、噂の主が現れた


「イトノコさんに…Aさんまでいる…」


おなじみの二人組が


『成歩堂くんに真宵ちゃん…二人がここに来たってことは…』


「調査ッスか!」


『ほんと!?』


本人から言われてもいないのに舞い上がってしまう


「あの…私たちまだ御剣検事から弁護を依頼されたわけじゃあ…」


けれどその高揚は一気に絶望へと落ちていった


『うそ…』


「そ、そんなにがっくりしないでください…」


かなり表情に出ていたのか、真宵ちゃんに宥められてしまった


話によれば成歩堂くんには頼まないと本人がそう言ったらしい


それでも、…そうだとしても、


『…お願い、成歩堂くん…、御剣くんを助けて…』


小さく言葉がこぼれた

勤務45日目→←勤務43日目



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
設定タグ:逆転裁判 , 御剣怜侍 , 心理
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年1月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。