司法の傷心心理士【逆転裁判】 (ページ5)

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勤務3日目ページ5

『じゃあ、…私はこれで…』

脱兎のごとく部屋から出ていった彼女

もしかして怖がらせてしまったか、

「Aくん、何か用事でもあったのでしょうか…」

「A…」

「おや、ご存じですかな？」

「いや、昔の知り合いに同じ名前のヤツが…」

自分の記憶違いや、同じ名前の別人でなければ

間違いなくあいつだ

「あの子もなかなか法廷には出ませんからねぇ…」

「そうなのか」

話を聞けば少年裁判を主軸に仕事をしているとか

それならば顔を合わせることは無いだろう

「ごくまれに書記官として出ることはありますが、彼女の本職は調査官と心理技官ですから…気になることがあれば本人と話すのが良いでしょう」

そう言いながら彼女の自室の場所が書かれたメモを手渡された

「…感謝する」

「いいんですよ…これから一緒に仕事をすることもあるでしょうから、」

まさかここで再会することになるとは

話を終え、部屋を出るとすぐさまメモに書かれた部屋へ足を向けた

「ふん、…挨拶ぐらいはした方がいいだろう…」