勤務20日目 ページ22
『…はぁ…、やらかした…』
どうしてあんな話題を出してしまったんだろう
『好きな人居ないの〜とか…バカじゃん…』
自分から傷つきに行ってるようなもの
幸い、今彼女は居ないらしいけど…
確か"好きな人は…"って聞こえた、
その続きが聞きたくなくて飛び出して来たんだもの
『…とりあえず成歩堂くんのとこ行こう…』
用事があるのは事実だから
私は簡単な荷物を持って裁判所を後にした
『英都撮影所…意外と広いな』
「ちょっとアンタ!そこに突っ立ってられると邪魔でしょ!」
正門前で軽く感動しているとあのオバチャンに怒鳴られた
釈放してもらえたみたい…
『あ…今日の法廷お疲れ様でした』
「ふん!あいつめ…絶対に許してやらないんだからね!…あんたは、ミッちゃんの隣に居た…」
私のことなんて眼中にないと思っていたけど、意外と見ていたみたい
『あ、そうです。書記官として出廷していました』
「あんたミッちゃんの何なのさ!ミッちゃんは渡さないんだからね!だいだい今の若い人たちは…」
謎に私に対して対抗意識を持っている
そしてそのままマシンガントークを始めてしまった
『…私はただの友人です、それ以上も以下もありません』
「そうかい……ミッちゃん、…」
オバチャンは恋する乙女の表情をしていた
これを御剣くんが見たらどんな反応をするんだろう
…見てみたいな
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作者名:紅 | 作成日時:2022年1月4日 1時