司法の傷心心理士【逆転裁判】 (ページ20)

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勤務18日目ページ20

「、…あまり無理はしないでもらいたい」

『……そう、…ありがとう…』

まさか御剣くんからそんなことを言われるとは思わなかった

『…でもね、…その言葉、御剣くんにそっくりそのままお返しするよ』

人の思いを無下にする訳では無い

私だって、心配なだけ、

『なんとなくだけど、こうやって話してる時も法廷にいる時も、なんとなく御剣くんから寂しさを感じるんだよ』

まだ詳しく話をした訳では無いから、確証がある訳では無い

けれど、御剣くんからはなんとなく負の感情が感じられた

幼い頃は弁護士になるって目を輝かせていたのに

今では検事として暗く疑いの目で見ている

あの事件のせい、なのかな、

『私だって、御剣くんに無理して欲しくない』

自分の気持ちを偽って生きることは並大抵のことではない

私にぐらい、素直でいて欲しいってワガママなのかな

「……私のことは気にしなくていい、」

『気にするよ、…そりゃ気にするって！』

「なぜだ……どうしてそこまで…！」

『それは…！、…今はまだ言える度胸が無いけど…』

好きな人を助けたいって気持ちはもちろんだけど

過去の私を見ているようで、居た堪れないから

でも、それを告げるのはまだ無理だ