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勤務14日目 ページ16

5分間の休憩はすぐに終わり、審理は再開された


どう進んでいくんだろう、そう思っていた矢先に


成歩堂くんがもう一人の犯人の可能性があると言い出した


『さすがに無理があるんじゃあ…』


これまでの証言や証拠を鑑みても、私には考えられない


どうして手にかける必要が?さすがに凶器は重いのでは?


そう私が勝手に考えても、隣に座る検事様は異議を唱えなかった


おかげで、ペースは弁護人のまま


証人が何も返せなくなったところで、裁判長が審理の中断を口にした


『ハチャメチャな裁判が終わる…』


誰もがそう思っていたはずなのに、



「ちょっと待っておくれ!」


容疑者の仲間入りになったのがよほど耐えられなかったのか、新しい証言が飛び出してきた


『まさかの口止めされていたこと…』


「き、聞いていないぞ我々は…!」


「そりゃみんなで隠してたからね」


しかし、その証言でも被告が犯人であるという確証は出てこなかった


裁判長により、木槌の乾いた音が法廷中に響く



今度こそ、今日の法廷は幕を閉じた

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作者名: | 作成日時:2022年1月4日 1時

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