司法の傷心心理士【逆転裁判】 (ページ14)

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勤務12日目ページ14

その後も裁判は続いていく

まさか新しい証拠が出てくるとは思わなかったけれど

弁護人も検事も動揺を隠せないまま尋問へ

裁判は証人によって良くも悪くもかき乱されている

『これまでに無いくらい大変な裁判だな…』

そう呟く私の隣で御剣くんは険しい表情で唸っていた

「うむむ……」

自分も知らない事実が出てくるんだから、それはそうか…

イトノコさんのお給料が無事でありますように…

『とにかく、証人が見た人物はトノサマン一人…かつ、必ずオバチャンの前を通らないとスタジオへは行けない…』

御剣くんが分かりやすく説明したところをまとめていく

私よりも法廷に立っている人だ、何においても慣れている

「そうだよ！もっと言ってやってよミッちゃん！」

…今回のこのオバチャンを除けば

オバチャンのこの発言のせいで誤字をしてしまった

『ミッちゃん…？』

思いもよらない呼称に私も成歩堂くんも、もちろん御剣くんも驚いていた

『だ、だってよ、ミッちゃん…』

「その呼び名で呼ぶな！」

よほどそのあだ名が嫌なのか、勢いよく私に振り向く

『…冗談ですよ、御剣検事』

ここは法廷の場、遊びに来たわけではないんだから