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「確かにそうね。どっかで寝てるだけかもしれないし」
ナミの言葉にみんなが手分けして船内を探し出す。
私はゾロと甲板で待機していることになった。
……にしても
ぐるっとその場で辺りを見回す。
ルフィ…どこに行っちゃったんだろう。
・
それから数分後みんなが甲板に戻って来た。
『みんな!ルフィは?』
私の問いかけにみんなが顔を見合わせたり首を振ったりして見つからなかったことを示す。
『そっか…』
「もしかして本当に魚に…」
「それはねェだろ。第一誰も海に落ちる音なんて聞いてねェ」
「そうよ。そんな音がしてたら誰かが気づくはずでしょ?」
「でも俺ら結構騒いでたし気づかなかったってこともあるんじゃねぇか?」
ウソップ、サンジ君、ナミの3人が話し合いをしているがなかなかまとまらない。
でもこれだけ探していないってことは……
誰もがそう考えそうになったその時。
「おーーーい!!!船が見えるぞーー!!!」
突然上からルフィの声が降ってくる。
みんながパッと上を見上げるとそこには見張り台で望遠鏡を片手に笑うルフィの姿。
「「『ルフィ!!!』」」
「ん?なんだ?」
「あんたは…もーったく本当世話が焼けるんだから!!」
「ルフィーー!!」
「ずっとそこにいたのか?」
「あーう全然気づかなかったぜ!」
「ヨホホ、何はともあれ一件落着ですね」
「いやさっき船がどうとか言ってなかったか?」
「敵船かしら?」
『えっ敵船!?』
みんながそれぞれ反応を示す中、自然と話題はルフィが見た船の話になる。
「ウソップ!」
ナミの指示で海ををウソップがゴーグルで覗く。
「おう!えーっとどれどれ……ってやべーぞ!!海軍の船だ!!」
「海軍!!?」
ウソップの言葉にみんながバタバタと動き出す。
「帆を張って!!全速力で逃げるわよ!!」
ナミの指示にチョッパーが大きい姿になって動く。
「ナミ!どうやって逃げるんだ?」
「うーんそうねぇ…クードバーストは?」
「コーラ切れだ!」
フランキーの返答にナミは更に考え込む。
「海軍の船は何隻?」
「待てよー…3隻だ!ってやべーぞ!中将が乗ってやがる!!!」
「中将!!?ど、どうすんだー!?」
ウソップの言葉にチョッパーが慌てる。
海軍の船を見るとこっちは全速力で走っているにも関わらずぐんぐん近づいてくる。
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シノ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!本当に長い間読んで下さったことがとても励みになりました!そう言っていただけて本当に嬉しいです!続編でも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2019年2月21日 7時) (レス) id: a3194b926c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とっっても面白かったです!!長い期間ありがとうございました…!更新されるたびに飛んできて楽しく読ませて頂いていました。可愛らしいゾロとわちゃわちゃした一味の雰囲気がとても楽しげで最高でした。続編も是非読ませて頂きます…!本当に有難うございました! (2019年2月21日 1時) (レス) id: 4ff82267ac (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!私は全然大丈夫ですよ!ご心配ありがとうございます!あや様の温かいコメントにはいつも励まされていて凄く感謝しています!ついに二桁いってしまってもう短編集なのか分からないですがあと少しの完結まで幼いゾロを存分に楽しんで下さいね!笑 (2018年11月19日 18時) (レス) id: d22472d5f1 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ面白いです!!長くなりそうな予感、負担になってないかなと心配になりつつ正直嬉しくてワクワク…(笑)作者様は大丈夫ですかね…?Zの映画で片方子供になれば面白かったのにーと思っていたので、こういう二人の絡みが見られるのもとても楽しいです…! (2018年11月19日 13時) (レス) id: 4ff82267ac (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - あやさん» そうなんですね!私の作品が初めてなんて恐れ多いですがずっと読んで下さるという言葉、とても嬉しかったです!亀更新ですし久々で感覚を忘れていそうで怖いんですがこれからはもう少し早く更新していきたいと思います。コメント本当にありがとうございました! (2018年9月11日 21時) (レス) id: d22472d5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シノ | 作成日時:2018年5月19日 0時