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彼女と2人きりの作業室は久しぶりだ。


「音はね、だいたいできてるの。」


花様年華シリーズとは真逆のダンスチューンだった。


「タイトルはfire。

ステージで盛り上がれる曲にしたい。

だからサビは余計な歌詞はつけずに音とダンスで魅了したい。」

YG「その分、他の歌詞が重要か…」

「そう。バンタンといえばfire、みたいな曲にしたいの。」


その曲に俺を参加させてくれるってことが嬉しい。


「今年はこの曲と、あと予定通り行けば秋頃に出す新曲がカギになる。

この2曲で、大賞狙うよ。」



【来年は君たちを大賞にするから。】


いつかAが言ってくれた言葉。

彼女は、enigmaは、その言葉を実行してくれようとしている。



YG「あれ、A、手…」


パソコンを操作するAの手にはたくさんの絆創膏。


「あ、これね…ちょっとね。」

YG「アンチかセサン、か…?」

「うーん、どうなんだろうねぇ。」

YG「どのグループのアンチ?」

「分かんない。…関わってる人たちが多すぎるから。」


やっぱり思っていた不安が現実になる。


「enigmaの中で私だけが女だからね。

それに関わるグループはナムジャグループが多いから。」

YG「ジョングガは知ってる?」

「感づいてはいるかもしれないけど、私からは言ってない。

不安にさせたくないから。」


enigmaのニュースが流れる度に不安そうな顔で見ているジョングガを思い出す。


YG「不安にさせたくないって気持ちも分かるけど、

ジョングガのことももっと頼っていいと思うよ。」

「え?」

YG「あいつはAが思ってるよりももっと強い奴だから。」


俺たちヒョンの後ろに隠れていた昔とは違う。

ジョングガは最近、誰よりも大人で、誰よりも強い。


Aが、守る人ができたから。



「…そうだね。」

YG「Aに頼られたら、あいつ喜ぶから。」

「ふふっ。今度頼ってみる。」



笑ったAの耳で揺れるのはジョングガとお揃いのピアス。


2人を守らなくちゃ、そう思った。

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つむつむ(プロフ) - とても惹き込まれるお話でした!!離とは主人公の名前ですか?お忙しいかとは思いますが更新頑張ってください!!続きがとっても楽しみです!! (2017年8月29日 19時) (レス) id: 98566561f5 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - お忙しいとは思いますが続きの展開が気になります…! (2017年6月9日 21時) (レス) id: 3ae85e211e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年2月20日 21時

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