３０ ページ30
(you side)
私は少し自分たちの力を過大評価していたのかもしれない。
もう4年前とは違うと思いたかったのかもしれない。
久しぶりに会ったレオは前よりも身に纏うオーラが凄くて、
目が合った瞬間息が詰まった。
ｼﾞｭﾉ「A！お前は余計なこと考えるな。
enigmaは誰にも負けねぇ。」
ジュノが最近毎日夜遅くまで仕事していたのは知っている。
すぐにどうなるとか、潰されるとか、そんなことは思わない。
だけど、レオと目が合ったあの時から胸のざわつきは収まることを知らない。
「…仕事、してくる。」
自分の部屋に入る。
パソコンをつけて暫くするとメールの通知音。
特に何も考えることなくそれを開くと、間違いなく送り主はレオだった。
【ジュノやエリーは反対するだろうけど、Aは今何をすべきか分かっているよね？】
私にだって分からない。
今何をすべきなのか、何をするのが正解なのか。
レオが何をしたいのか。
【目的は何？】
すぐに帰ってくる返信。
【君たちを潰したいわけじゃない。
僕の目的は4年前からずっと変わってない。
A。君だけだよ。】
レオは私をどうしたいのか。
聞きたいことは沢山ある。
だけど、それ以上私の指がキーボードを叩くことはなかった。
ｼﾞｭﾉ「A、入るぞ。」
ドアの向こうから声が聞こえる。
とっさにパソコンの画面を閉じた。
ｼﾞｭﾉ「大丈夫か？」
「うん。」
ｼﾞｭﾉ「やれるだけのことはしてる。
だからそんな顔すんな。」
「レオが本当にしたいことは何なんだろうね…」
ｼﾞｭﾉ「例え何が目的でも、もう俺たちはあいつに関わるべきじゃない。」
「それは分かってる。」
ｼﾞｭﾉ「暫くは俺に任せてくれ。」
今はジュノの言葉に頼るしかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つむつむ(プロフ) - とても惹き込まれるお話でした！！離とは主人公の名前ですか？お忙しいかとは思いますが更新頑張ってください！！続きがとっても楽しみです！！ (2017年8月29日 19時) (
レス) id: 98566561f5 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - お忙しいとは思いますが続きの展開が気になります…！ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 3ae85e211e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2017年2月20日 21時
