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和也「ずいぶん疲れ切ってるご様子で」
「はい、疲れ切ってます」
和也「幸せすぎて」
「ブッ！はぁあ!?」
確かにそう、だけど……、あまり現実を受け入れたくないと言いますか……
あんなストレートに好きって言われたら、変に意識してしまうというか……。
平然を装うのにどれだけ体力を使えばいいのだろう。
和也「さすがにバカでも不倫はダメってわかってたんだ」
「どんだけ私をバカにしてんの」
和也「え？こんだけ」ｹﾞｽ顔
「……」ｲｯﾗｧ…
二宮君に茶化されたらさらに体力が減るじゃん。
今日仕事中ぶっ倒れたら二人のせいだからね。
和也「いいじゃん。Aは大野さんを捕まえたんだよ？あんなの滅多に捕まらない伝説ポ●モンレベルですよ」
「捕まえようと思って捕まえたんじゃないし」
和也「ほぉ、勝者のお言葉ですね」
「違うわ。ていうか私のどこがいいのかさっぱり」
和也「いっつもバカみたいにヘラヘラしてるからじゃない？」
「ヘラヘラしてないし」
和也「いーや。ヘラヘラ笑ってる」
「……自覚ない」
和也「それが一番怖いんだよねぇ」
「だって本当だもん」
私より可愛い子なんて、そこら辺歩いてたらすぐに見つかるのに。
不思議で仕方ない。
「二宮君助けてよー…」
和也「生憎無理ですね」
「寝るときだけ大野さんと寝て」
和也「それは大大大歓迎ですよ。こしょこしょ攻撃で喘がせましょう」
至らない妄想をし出した二宮君を放置していると、女子社員の黄色い歓声と共に噂の人物がやってきた。
智「おはよー♪」
和也「あ、来た」こしょこしょ
智「ちょっ!くすぐったいわ！」
ずっと二人で遊んでてくれ。私は逃げるから……。
智「Aちゃん？どこ行くの？」
「……いや？どこにも？」
智「ん、ならお昼食べよ♪」
「え」
智「え？」
「あっ、二宮君もですよね」
智「二人で」
「え」
智「え？」
いやいやいや。
そんな可愛い顔されても困るよ？
私痛い目に遭うよ？
和也「それはダメですね。Aは私の虫除けですから」
智「Aちゃんを虫除け扱いしないでっ」
和也「ねー？虫除けだよね？」
「……はい」嫌々
和也「はい、ということで私にはAが、Aにはもれなく私がついて来まーす」
智「ええっ!二人きりがよかったのにぃっ」
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作者名：れい子 | 作成日時：2013年9月24日 4時
