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(翌朝)
いつも通り携帯のアラームで起きると。
「あれ……？」
横には、いつもいるはずの大野さんがいない。
よし、これはチャンスだ。
バレないように出勤しよう。
そう思ってベッドから出て立つと、少し立ち眩みがした。
……こんなの一度だけだよ、うん。
智「……Aちゃん？」
「あﾞ」
智「ふふふ……」
「はは……」冷や汗
笑顔とともに腕を掴まれ、ベッドへリターン。
智「絶対仕事に行こうとすると思ったから先に起きてたんだよ」
「そ、そうなんですか」
智「だから、仕事には行かせない」
とびっきりの笑顔でキツいことをおっしゃる……。
それになんだか逆らえなくて、黙って布団を首まで掛ける。
智「あっ、寝る前に」
「……？」
智「こっち来て？」
手を引かれながらリビングに行くと。
智「お粥智スペシャル」ドヤ
「智スペシャル？(笑)」
智「頑張って作ったの。食べてみて？」
見た目や香りから既に美味しそうな、智スペシャルをスプーンにすくって食べる。
「んっ、美味しい」
智「んふっ、でしょ？」
すごく優しい味がする……。
美味しくって、いくらでもいけそう。
智「じゃあ仕事行ってくるね。Aちゃんは絶対安静にしててよ!?」
「ふふっ、はい、いってらっしゃい」
『ニノにちゃんと聞くからね!?』
と、最後の最後まで私に忠告して、仕事に行った。
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作者名：れい子 | 作成日時：2013年9月24日 4時
