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三話(司視点) ページ6

今日転校生がうちのクラスに来た。

神代Aと言うらしい。類の双子の妹だそうだ。
結構可愛らしいと思った自分にびっくりした。
類はAが転校してきたことを知っているのか?まぁそれは類に直接聞くとしよう!

オレと類達がショーをしていることを知らなかったようだったので咲希に渡す予定だったが、バンドで行けないと言われ、どうするか悩んでいたチケットを渡し、放課後ショーを見に来て欲しいと頼んだ。彼女は嬉しそうに微笑み、オレに感謝をしていた。

…だが、彼女のその笑顔に何か違和感を感じた。
彼奴が何か抱えているかの様に。

………A、お前は何を抱えているんだ?
そんな考えがオレの頭をぐるぐると巡る。彼奴は、笑顔なのに笑顔じゃない。何か、何か違和感がある。まるで、演じているかの様に。自分の気持ちを押し殺しているかの様に。
考えれば考えるほど分からない。

「全く分からん…」

オレは静かに呟いた。
もし、彼奴が何か抱えているのであればオレ達のショーで本当の笑顔にしてやる…だからそんなに悲しそうに微笑まないでくれ。A。
そんなことを考えている間に一日の授業が終わった。

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作者名:AKANE | 作成日時:2023年6月5日 0時

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