11話(夢主が類の部屋を出てからの類視点) ページ14
『…………大好きだよ。類。』
そうして僕の双子の妹__Aが僕の部屋から出て行く。
Aが来る気配がしたから寝たフリでもしようかな、なんて思って居たら、なかなか起きれそうにない雰囲気になってしまって結局最後まで寝たフリをし続けてしまった。
「A…」
思わず双子の妹の名を呟く。
明らかにAの様子が明らかに違うね。もしかしていつものあのテンションは演じて居た?…可能性はあるね。
そういえば、寧々とAと帰る時にAは
『てんつかくんとおんなじクラスになった。』
と言っていた。てんつかくん…司くんのことだろう。
彼は…何かAと話しただろうか。多少気になることもあるし、先程のAについても聞いてみたいな。
そう思い僕は司くんに電話をかける。
「"もしもし、司くん。僕だけど"」
司「"おお類か!どうしたんだ?!"」
「"実はAについて少々気になることがあってね。Aが司くんと同じクラスだって言っていたものでね。"」
司「"Aについてか!オレも聞きたいことがあったんだ!良かったらセカイで少し話をしないか?!"」
「"勿論だよ。それじゃあ切るね。また、セカイで。"」
司「"嗚呼!"」
そうして僕は[セカイはまだ始まってすらいない]を再生し、セカイへと進んだ。
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作者名:AKANE | 作成日時:2023年6月5日 0時