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幻想郷 8 ページ8

佐久間にこんなに感謝する日が来るなんて…!

あとでちゃんとお礼しなくちゃ。





ab「俺たちその人捜してるんだよ」
sk「あ、聞きたいことってソレ?」
ab「そうそう。その人どこにいるか知らない?」
sk「今も変わってなければ天狗山に住んでると思うよ?」
ab「…天狗山?」





聞いたことのない名前に首を傾げていると、佐久間がアレだよと指をさした。

周りの山とも違う、ひと際大きな山だ。
 

でも、あそこは…





ab「立ち入り禁止の大神森じゃなくて?」
sk「一般的にはね。こっち側では天狗山って言うんだよ。天狗がいっぱい住んでる」
ab「…どういうこと?」
sk「あの山は天狗が昔から縄張りにしてるところで、人間が入ると帰ってこれないの。だから国が大神森に名前を変えて立ち入り禁止にしてる」
ab「じゃあ、その人は何でそこに?」
sk「詳しくは知らないけど“山犬”に懐かれて、天狗山に住むことになったみたい。一応天狗山の管轄は江戸屋敷でね、報告と許可を貰いに一度来たんだよ。天狗は物知りでお節介だから何か言われたのかな」





正直ツッコミどころは色々あるけど、所在が掴めたのは大きい。





ab「俺たちも天狗山に入れる?」
sk「康二が当主にお願いすればいける」
ab「…」
sk「大丈夫!普通だって!」
ab「そこに関して信用が…」
sk「まぁいつでもおいでよ。その時は佐久間さんも行ってあげるから!」

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作者名:乃ノ葉 | 作成日時:2020年6月4日 19時

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