幻想郷【sn】 (ページ20)

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●幻想郷　4 ページ20

まさか俺を捜しに来てくれていたなんて…

mm「会いに行ったらダメですか…？」
fk「うーん…なんというか…」
sk「ねぇ、この間と全然違うじゃん！どうしちゃったの？」
iw「状況が変わったんだよ。今はそんな前向きじゃない」

もう一度問いかけてみたものの、深澤さんと岩本さんの表情は硬いまま。

あの狐…康二に何があったんだろう。

sk「今日はラウールとようやく会えた日なんだし！遊ぼうよ！」
iw「そうだな。康二のことは康二で、また」
fk「うん。ほらラウール行くよ」
ru「はーい！」

深澤さんと岩本さんに挟まれて手を繋ぐラウールが、とても嬉しそうだ。

胸に燻る想いは、今だけ忘れよう。

：：：

iw「ぐっすりだな」
fk「遊び疲れちゃったか」

日が沈み辺りが橙色に染まった頃、深澤さんと岩本さんと佐久間さんに、たくさん遊んでもらったラウールは、岩本さんの腕の中で心地良さそうに眠っていた。

どうやら岩本さんの腕の中が安心するらしい。

sk「どうする？今日は江戸屋敷に泊まっていきなよ」
mm「そうですね。そうさせてもらいます」
fk「明日またギャン泣きか？」
iw「こっちまで泣きたくなるから、それは勘弁」

深澤さんと岩本さんが苦笑いをして、ラウールを見つめている。

別れる時にラウールが大泣きして深澤さんと岩本さんを困らせた話は聞いた。

明日はそうならないように俺も慰めるか…