先輩、登場 ページ9
「長生きしろよって…自分が死んでりゃ世話ないわよ。」
釘崎は高専敷地内の神社の階段に座り、隣の伏黒に話しかける。
「…アンタ仲間が死ぬの初めて？」
「
「ふーん…その割に平気そうね。」
「…オマエもな。」
「当然でしょ、会って2週間そこらよ。そんな男が死んで泣き喚く程
チョロい女じゃないのよ。」
釘崎はそう言っていたが、横目で見ていて少し唇を噛み締めているのを
伏黒は見逃さなかった。
「…暑いな。」
「…そうね、夏服はまだかしら。」
釘崎が呟くとほぼ同時に、砂利の音がする。
その音に2人は？と顔を上げる。
？？？「何だ、いつにも増して辛気臭いな、恵。お通夜かよ？」
その人物は、竹刀らしきものを持ち、緑っぽいジャージを着て、これまた緑の髪を
ポニーテールで結んでいる。
「禪院先輩…」
？？？「私を名字で呼ぶんじゃ」
？？？「真希、真希！！」
と誰かから石像の後ろから声を掛ける。
？？？「今話し中だ。」
？？？「まじで死んでるんですよ、昨日！！一年坊が一人！」
？？？「おかか！」
？？？「はやく言えや！！」
その人物はロボット人間の様にカクカクしながら言う。
？？？「これじゃ私が血も涙もない鬼みてぇだろ！！」
？？？「実際そんな感じだぞ！？」
？？？「ツナマヨ。」
「…何、あの人達。」
「2年の先輩。禅院先輩。呪具の扱いなら学生一だ。」
真希「甘やかすだけが優しさかね…」
「呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しか無い。」
狗巻「すじこ。」
「パンダ先輩。」
パンダ「憂太と居る時は少し丸くなるよな〜」
「あと一人…乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが、今海外。」
「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか。」
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作者名：神樂颯稀(Macoron) | 作成日時：2021年10月1日 21時
