懐かしい顔 ページ34
「お?おお?」
???「…ちょっとパンダ、他人の顔覗き込むの止めてくれない?」
「すまん、すまん。懐かしい顔があるって感じてな。」
「しゃけしゃけ!」
「…あの、この人、誰ですか?さっきからずっと気になっているんですけど…」
パンダ「この人は3年の御上Aだ。俺達よりも1学年上の先輩だ。丁度秤達と
同じ年でもある。でも16歳、伏黒達とほぼ変わらない歳だ。」
A『どうも、御上Aよ。可愛い後輩ちゃんズが東堂と真依にボコボコに
されてるのがイラついたから援護した。私は君達とほぼ変わらない歳の上、3年で卒業する。』
「(御上…?何処かで聞いたことあるような…)え、高専って飛び級出来ました?」
「一部例外でな、御上の場合、何か事情があるんだろ?」
A『そうだね、3年で卒業して、その後やりたい事があってね。』
「結構凄い先輩なんですね…。」
伏黒はある事を思い出した。
「あの…」
A『あ、そうだ、君の名前、聞いてなかったね。』
「伏黒恵です。あと1年が他に2人居て…虎杖と釘崎です。」
A『…ああ、その子達か。じゃあ…さっき真依が言ってたのは…その、虎杖君かな?』
「え、何で分かったんですか?」
A『何でって…五条先生から事前に話されたし、その件で何か物申したいって言うか
君もたい事ぶち撒けちゃいなよって言われて来た。真依の話も聞いてたし…推測するのは
得意だね。お悔やみ申し上げます。』
「ありがとうございます。(礼儀正しい先輩だな…)あ、あと…」
A『何かな?』
「あの俺の昔通ってた中学に御上ってヤツがいて、ソイツ、俺と同じ不良?っていうか…
事あるごとに俺と一緒に校内周ってたんですけど、それって貴方ですか?」
A『いや、人違いでは?…あーもしかして、姉の事を言っているのかな?姉も私も、同じ中学だったよ。でもその人は、私じゃなくて姉だと思う。おっとりそうに見えるけど、結構心の中に熱い情熱…正義感を持ってたからね。君とも相性が良かったんじゃないかな。』
「…そうですか。」
A『おっと、こりゃマズイ、約束の時間過ぎてる…!ここら辺でお暇するね
また会えたら会いましょう!』
その人は直ぐに去っていった。
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作者名:神樂颯稀(Macoron) | 作成日時:2021年10月1日 21時