東堂の実力 ページ31
「(一目見た時から分かってた、あぁコイツは退屈だと。でも人を見た目だけで
判断しちゃあいけないよな。だからわざわざ質問したのに、オマエは俺の優しさを
踏みにじったんだ)」
「(東堂…あの東堂か!去年起きた呪詛師夏油による
新宿・京都百鬼夜行…京都の夜行に現れた一級呪霊5体、特級呪霊1体を1人で
祓ったっていうあの東堂…!だが特級に勝てる一級術師はいるにはいる。驚くべきは)
…アンタ術式使わないんだってな」
「ん?あぁ、あの噂はガセだ、特級相手には使ったぞ。」
「(1級には使ってねーのかよ、化物が!)」
「鵺」+「蝦蟇」で「不知井底」を出していく。
「(相手はゴリゴリの近接タイプ…距離をとり拘束する)」
一瞬で背後に回り込まれバックドロップを決められる。
「例に漏れず退屈。」
そう言うと伏黒を上へ投げ飛ばした。
「やる気がまるで感じられん。」
そう言って自身で力で蝦蟇の舌をちぎった。
???「やる気も何も…アンタを相手にすれば、誰だってやる気失せるわ、こんなの…!!
東堂…いい加減さ、好みのタイプ聞く癖とか体術で後輩ちゃんズを圧倒すんのやめろって…」
「……下手に出てりゃ偉そうに。」
伏黒は血塗れになった顔で、目を見開いて言った。
「…そこまで言うならやってやるよ。」
伏黒の本気の雰囲気に東堂も気付いた。
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作者名:神樂颯稀(Macoron) | 作成日時:2021年10月1日 21時