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鶴丸さんは、少し考え込んで 私の目を見て、
何か言いたげな顔をした。
否、無理に 人間を信用しろ という事ではない___
そう、私が言葉を発す前に、
「 俺の記憶の中では、三代目の審神者が主だ。
でも、今はもう亡き人。
人間だからな。仕方が無い事だ。
あんたの其の願いを叶えられる様に
俺に手伝わせてくれんか?
主 」
彼自身、とても辛いはずなのに
苦しい筈なのに
それを知られない様に 私には笑顔を向けている。
私はその期待に応えられるか分からない。
でも、最善を尽くすつもりだ。
「 ありがとうございます。
皆で頑張りましょうね、鶴丸 」
なんて、鶴丸と二人で笑い合っていれば 、
間に割り込んでくる 大きな影。
「 主は 俺のものだ 。間違っても色目を使うでないぞ 」
それは紛れもない三日月の影だった。
「 相変わらずだな 」
そんな彼らの 会話に思わず 笑みが出る。
すると、合図なんか無くとも 一斉に 吹き出した。
本丸中に笑い声が響いた。
こんなに笑ったのは何時ぶりだろうか。
____ 楽しい
____ 嬉しい
____ ありがとう
本丸から そんな言葉が聞こえてきた気がした。
「 ありがとう、主 」
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鶴(プロフ) - 椿さん» ご意見、ありがとうございます(´;ω;`) (2019年5月8日 22時) (レス) id: f7d2eb1740 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 今まで通りがいいです! (2019年5月8日 22時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - 【改】が更新されるのを待ってます!頑張ってください! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - 【改】が更新されるのが楽しみ過ぎて夜しか眠れません(真顔)。 (2019年3月30日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2019年3月26日 10時