ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

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ぶわ、と 手入れ部屋が 桜の花弁で沢山になる。





｢ ここ、は…？ あんたは…？ ｣




傷一つ無くなった 鶴丸国永が私を見ながら 、少し驚いたような顔をする。





｢ 貴方は 検非違使によって、一度破壊しました。｣






その事を告げると、彼は 何かを悟った様に頷いた。






何かの書物で 読んだことがある。






一度破壊された刀剣を復元した場合、記憶を一部失ってしまう、と。





｢ 鶴丸国永、…！！！！ ｣




荒々しく 手入れ部屋の襖が開かれ、三日月が 目に涙を浮かべながら此方へ近付いていた。




｢ 鶴丸…すまない、すまない ｣



彼は すまない と繰り返しながら 鶴丸さんに抱き着く。




そんな、三日月を見て 困惑したのか




｢ おいおい、こんな驚きは求めていないぞ ｣



と、三日月を宥めた。





三日月が少し正気に戻ってきた頃、 鶴丸が 三日月にこう問うた。




｢ この本丸は、如何して こんなに静かなんだ？ ｣




と。



｢ それは…… ｣




三日月が静かに、鶴丸さんが居なかった間の事を 語り始める。




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｢ 俺がいないと間に そんなことが……




それなら、あんたはこの本丸を 立て直しに来た、という事でいいか？ ｣



少し、警戒しながら


私に問う 鶴丸さん。



私は、私の想いを 言葉にする。




｢ 私の願いは唯一つです。




皆さんがまた元気に




幸せになって欲しい。




それだけです ｣






そう言えば、鶴丸さんは 難しそうな顔をするのだ。








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