ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

10話 願い ページ27

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｢ さて 、と ｣




小鳥たちが囀る朝。



私は手短に 支度を終え、ある刀剣の元へ向かおうとしていた。





ふと、 幸せそうに眠りについている 三日月宗近の姿が目に入る。





｢ 貴方は沢山 頑張りました。____後は、私に 任せて下さいね ｣




そう言いながら、彼の頭を撫でて 部屋を後にした。




この時、三日月宗近は起きていたとか 起きていなかったとか……





．





そして、問題の時計の元へ一人で向かう。





｢ 時計さん、ごめんね



少しだけ開けさせてね____ ｣




その時計から発せられている 神気に驚きつつも 私は時計に手を伸ばす。




そして、開けてみれば



とても、大事そうに 布に包まれた ボロボロな刀(鶴丸国永) が入っていた。





私は、その刀を大急ぎで手入れ部屋へ運び、パズルのように 形を作った。





．





そして、 ひとつの刀の形になる。





｢ …鶴丸国永___ ｣





そう、彼を強く思いながら そっと 刀に手を添えた。






本来、破壊された 刀剣を復元する事等してはいけない。



政府にバレてしまえば この役職を奪われ兼ねない。




唯、この本丸の 鶴丸国永はまだ存在している事になっている。





…三代目は 政府に このことを告げる前に殺められた。





私は その事を裏に取った。




恐らく、問題ない。






_____ 恐らく、だが。








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