8話 初夜 ページ21
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ふと、本丸中に響く 鈍い音。
それは、大きな 時計から発せられた音だった。
「 嗚呼、もう11時を回ったか_____ 」
三日月がそう言うのと同時に 今剣が私の手を引いて、時計の元へと案内してくれた。
その時計に近付くに連れ、 時計から '' 何か '' を感じた。
「 このとけいは、さんだいめがもってきたのです!
___おじいさまの、かたみ だとかなんだとか… 」
その '' 何か '' の正体は近付いても分からなかった。
「 それにしても、大きな時計ですね 」
私の身長を有に超えるその時計に手を添える。
'' 何か '' の正体が分かる気がして。
《_____ が 好き だった》
《 わたしが 無力 。だから _____ を折ってしまった 》
そう、時計は教えてくれた。
肝心な名前は もう、聞こえない。
三代目の審神者は 誰かに想いを寄せていた。
でも、破壊してしまったんだろう。
___ それで 狂ってしまったのか
そう、予想するには 簡単な事だった。
私の経験からすると、
負の憶が積もっている物は、嫌な感じがする。
でも、この時計からは 嫌な感じがしない。
もっと、綺麗な何かを感じる。
「 あるじさま… ぼく そろそろねむいです… 」
そんな、一抹の疑問を抱えながら
私達は 自室へと戻った。
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鶴(プロフ) - 椿さん» ご意見、ありがとうございます(´;ω;`) (2019年5月8日 22時) (レス) id: f7d2eb1740 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 今まで通りがいいです! (2019年5月8日 22時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - 【改】が更新されるのを待ってます!頑張ってください! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - 【改】が更新されるのが楽しみ過ぎて夜しか眠れません(真顔)。 (2019年3月30日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2019年3月26日 10時