ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

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｢ 安定さん。


和泉守兼定さんを見付けました。｣





私が彼の部屋の前でそう言う。



すると、中から 入って と、静かな声で呟いて居るのが分かった。




｢ 入ります ｣





襖を開ければ 中には 、大和守安定さんと 堀川国広さんが 座っていた。




二振りとも、やはり ボロボロで。



見ている、此方が苦しくなる。



｢ これから、この 壊れてしまった和泉守兼定さんを再び顕現させます。


いいですか？ この行為は 違法であり、



又、彼の記憶は所々 欠けています。



それでも 彼を受け入れられますか？ ｣





私がそう忠告すれば、二振りは 静かに、力強く頷いた。




そして私は、ボロボロになった刀(和泉守兼定)を 、少しずつ元の形に戻して行く。



その間、 堀川国広さんは ｢ 兼さん ｣を連呼している。




｢ ____ それでは、いいですか？ ｣






まだ、くっ付いてない 刀に手を添え、



彼を強く想う。




それは、優しく。




刀の綻びを 元に戻す様に______





｢ あれ……？ 俺は、確か折られた筈じゃ……？



おお！！！国広！ やっと来たか！！！ ｣




｢ 兼さん…！！！ 僕は兼さんが来るずっと前から …… ううん、待っててくれてありがとう、兼さん！！ ｣





和泉守兼定さんの記憶から、堀川国広さんが消された。




復元する、という事は つまり そういうことなのだ。




その 代償 は 大きい。




｢ さて、次は貴方達の番ですよ ｣





｢ うん…、お願いします____ 主｣




｢ 僕もお願いしちゃおっかな！___ 主さん ｣





｢ あったり前ですよ、安定 堀川 ！｣





そして、彼らの傷を綺麗に治す事が出来た。






私は 罪を重ねる一方。






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13話 疲労→←_

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