_ (本編です) ページ32
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「 清光… …何処、行くの…? 」
この頃、清光の様子がおかしい。
私に対して ぶっきらぼうだし 、明らかに私を避けている。
「 なんで冷たいの…? 黙ってないで、応えてよ、清光…… 」
私は 彼に問う。
それでも彼は 私に顔を見せること無く、こう言った。
「 主に関係ない。_____ 三日月の方が 俺より、綺麗だもんね 」
荒々しく襖を開けては、また何処かへ行ってしまう。
このまま、私の元へ戻って来ないのでは無いか____
そんな不安が 脳裏を過った。
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__廊下 〈加州清光〉
嗚呼、俺は 主に何で態度を取ってしまったんだろう。
これは、ほんの 唯の '' 嫉妬 ''
主を傷付けてしまうつもりは無かった。
「 加州清光 」
ある部屋を通り過ぎようとすれば 誰かに名前を呼ばれ足が止まる。
「 ちいと話が有る。___入れ 」
それは紛れもない 三日月宗近の部屋。
「 はあ…。 入るよ 」
俺は今、あんたのせいで悩んでるつーの。
バカか。
「 お前は主が大切か? 」
「 何当たり前な事を 」
俺のその答えを聞いて、三日月はニヤリと妖しく笑い、口を開く。
「 それならば、もっと あたっく しなくてはなぁ。
加州も分かっていると思うが、人は刀の様に長くは生きられない。
俺も一度 想い人 を失ったから、その気持ちは痛い程分かる。 」
そんなの、誰より分かっている。…つもりだ。
分かっているからこそ、
三日月が主に近付く事が嫌だった。
悔しかった。
「 モタモタして居ると、このジジイに取られるかもしれんぞ 」
何、宣戦布告 ってヤツ?
絶対、三日月なんかに取られるもんか。
「 俺の主に限ってそんな事ないしー! 」
主の部屋に戻る頃には、先の嫉妬など無くなっていて。
とても、スッキリした 気持ちだった。
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鶴(プロフ) - 椿さん» ご意見、ありがとうございます(´;ω;`) (2019年5月8日 22時) (レス) id: f7d2eb1740 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 今まで通りがいいです! (2019年5月8日 22時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - 【改】が更新されるのを待ってます!頑張ってください! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - 【改】が更新されるのが楽しみ過ぎて夜しか眠れません(真顔)。 (2019年3月30日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2019年3月26日 10時