ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

5話 粟田口派 〈薬研藤四郎〉 ページ13

．



久しぶりに元気になった身体で 部屋の中を走り回る兄弟達。



そんな兄弟を見守る様に、俺は部屋の隅に腰を掛けていた。



すると、突然 襖が開けられる。



そこには紛れもない '' 審神者 '' が立っていた。




｢ 夕餉、作りました。



食べたい人は食べに来て下さいね ｣




審神者はそれだけ言って部屋を去ろうとした。


だが、それを許さない者が居た。



｢ 兄弟に触れるな ____ ｣


俺の隣に座っていた骨喰兄が 抜刀し、今にも殺しに掛かりそうな勢いで 審神者へ向かった。




｢ 骨喰兄____ ｣




俺のその言葉で 一斉に 兄弟皆が 目を瞑った_____



が、聴こえてきたのは 苦しそうな嗚咽等ではなく





骨喰兄が…兄弟が啜り泣く音だった。




｢ すまない …すまない ｣



彼は力が抜けたのか、抜刀した自身を床へ落としてしまう。



今、俺達の前では何が起こっている__？



俺には状況が上手く飲み込めなかった。



骨喰兄は 審神者を殺そうとした。




でも、今骨喰兄は 審神者の腕の中で泣いている。





｢ どうやって止めたんだよ ｣



気が付けば俺は立ち上がって、審神者に問うていた。



骨喰兄に、何をした


と。






．






うー、


登録者様様 ありがとうございます


思ってたより増えててわたくし 泣きそうでございます。



本当に本当にありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ* )⸝


．

_→←_

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す