零 ページ1
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【 愛とは 】
・ そのものの価値を認め、強く引き付けられる気持ち。
・ かわいがる、いとおしく思う、いつくしむ。
・ 大事なものとして慕う心
そう、いつか読んだ本に書いてあった。
あのころの私は、 「 これから、善くんと一緒に過ごせるんだな〜 」とか、 「 善くんに愛されるなんて、人生勝ち組だ 」とか、そんな淡いことばっかり考えていた。
でも、恋愛って そう簡単なものじゃなかった。
罵倒されて、暴力を振るわれる、そういう毎日が続く。
善くんは、私の事好きなのかな、愛してくれてるのかな 、 そんな 嫌な考えが頭の中をグルグルする毎日。
しのぶちゃんや、蜜璃ちゃんには、「 そんな男の人は辞めた方がいい 」って 何回も言われた。
「 別れる 」なんて言ったら、私への暴力は倍増する。
でも、それ以上に、私が善くんの事が好きで、好きで、好きで 仕方なかった。
'' 暴力 '' '' 暴言 '' それは、
善くんなりの、 '' 愛 '' の形。
今日も、明け方に帰ってくる善くんを一人で待つ。
あー、善くんに 会いたいな。
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作者名:雛丸 | 作成日時:2019年11月3日 15時