愛染兎

出逢い ページ3

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自宅に着き、急いでバッグの中から鍵を取り出す。




鍵穴に鍵を差しこみ、カチャリと音をたててドアノブをひねり、中へ入った。






．


えーっと、まずは傷口消毒しなきゃ




腕の中にいる兎くんは少し震えていた。




「ちょっとごめんね」




そう声をかけ消毒していると、やはり傷口に消毒液が滲みるのか、辛そうな声をあげる。




にしてもこの傷の数…転んで出来たとかそういうものじゃないなと思った。




事故…？




色んな考えが頭の中を巡ったが、謎は解ける所か、深まっていくばかりだった。




「…ん、よし終わった」





消毒を終えたが、何せこの雨の中走ってきたのだ。当然、服はびしょびしょになっていてこのままだと風邪を引いてしまう。




着替えさせた方がいいよね…




俺の服だとサイズ大きいだろうけど仕方ない。



俺が持っている服の中で一番小さいサイズの服を用意し、着替えさせようと服に手をかけたその時、




？「…？！」


「あ、」


兎くんはカッと目を覚まし、警戒したように俺から離れていった。








？「…誰っ、」




そう言った君はビクビク怯えててより小さく見えた。

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