ロリポップ・ガール (ページ11)

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11:大樹ママと末っ子ズ③ ページ11

そうこうしてるうちに時計の針はもう12時を指していて、
きみたちー、そろそろお風呂はいりなさーい！なんて幼稚園の先生かな？俺は。なんて思ったりして。

とりあえず３人に先に入らせて、俺は最後にゆっくり満喫させてもらった。

ちょっと長風呂しすぎちゃったなー、なんて思いながら
Tシャツを着てリビングに戻ると、

大「…おいおい、マジか、笑」

さっきまでドライヤーの音やらなんやらですんごい騒がしかったのに、
ひなを真ん中にして、両サイドに慧人と颯太が肩にもたれながら３人並んで、ソファーで寝落ち。

大「ほんと、自由なんだからさぁ、笑」

まあ忙しかったもんね、今日も朝からリハだったし。

ところで問題は、この３人をどう運ぶか。

ひなはいいとして、颯太と慧人はさすがに運べないから
ひなを起こさないように２人を優しく起こす。

大「颯太、慧ちゃんも、ちゃんと布団で寝ないと体痛くなるよ、」

颯「…ん…、寝てました、すいませ…」

大「ひな運ぶから、布団敷いてくれる？」

颯「はいっ、…ほら、慧人ー、」

慧「んぁ、」

颯「なんちゅー声出してんねん、起きろや、笑」

まだ半目の慧人を、颯太が叩き起こして
空き部屋に布団を敷いてもらうように頼んだけど

“ちょっと、慧人雑過ぎやって！”

“なんでー、綺麗じゃない？ ”

布団敷くだけなのに、やっぱりワキャワキャ。

大「ちょっと２人とも、ひな寝てるんだからうるさいよ！」

慧「あっ、ごめんなさい…」

颯「ほらー、怒られたやんか、」

「んー…なに……？」

大樹「ほら、シッ…！」

俺の腕の中で(ただお姫様抱っこしてるだけ)
ぐっすり眠るひな。

てか、ほんとに綺麗な顔してるな、この子。

まつげ長、肌つるっつる。毛穴どこ？って感じ。

大「よいしょ、っと…じゃあ、なんかあったら呼んで。早く寝るんだよー」

颯「はぁい、おやすみなさい」

慧「おやすみなさいー…」

ひなを布団にしっかり寝かせて、他の末っ子たちも布団に入ったのを確認。

よし、このまま静かに寝てくれ。

…と、こうして突然に決まったお泊り会は
無事に(？)幕を閉じた。

そして、お泊まり会はしばらく開かないと心に決めた。

***
リクエストありがとうございました…！
思ったよりもだいぶ長くなってしまいました…

楽しんでもらえたら嬉しいです。