２４豪炎寺君と雷門中にgo！

愛してくれる理由 ページ8

それから、私達はいつもよりゆっくりと家に帰った。

いつも通り、二人でご飯を食べて、お風呂に入って。

寝るまで修也は書類仕事をしてるみたいで。
いつもなら邪魔しないように話しかけないんだけど、今日は傍に居たかった。

リビングで書類を広げる修也に声をかける。

「修也、今日は甘えても良いですか」

わざと丁寧な言葉で聞いた。
修也はすぐ気付いて、顔をあげる。

「今更だな。…いいよ愛」

そう言って、書類を閉じると隣に座るように促された。

「仕事中にごめんね」
「いや、大丈夫だ。もう大方片付いてるから」

言葉と共に私に啄むキスをして、ゆっくりと後に押し倒してくる。
ソファーの革が近くなる。

唇がぴったりと重なる。
薄く空いた口の隙間に、修也の舌が、入り込む。
優しく撫でて。

幸せを感じて、一度目を開けると。
控え目なシルバーのピアスが１つ。
ライトの光に当たると時々、反射して光って見せた。

修也と目が合う。
きつめな瞳の形だけど、優しい眼差しを知っている。

「愛」

修也は甘く笑って、名前を呼んでくる。

低く、甘く、響いてくる。

私はピアスにそっと唇を寄せて触れるだけのキスをした。

有り難う、好きだよ、愛してる。

そんな想いを込めて。

「…愛、好きだ…」

修也が小さくそうこぼして、額に、頬に、目尻にキスを。
降りやまないキスの間に、私は修也に聞く。

「…ね、修也？何で私と、居てくれるの」

一度キスを止めると、今度は髪を撫でて答えをくれた。
それは、シンプルなこと。

「…愛が、愛だからだよ」

あぁ、なんて簡単なこと。

「そっか…あり、がと」

声が震える。
横に流れる涙が生ぬるい。

今日は、泣いてばかりだと思ったけど、止められない。
それに今の涙は理由が分かってる。
幸せで、仕方無くて。
この涙は止めたくない。

修也も分かってるのだろう。
なにも言わないで、抱き締めて。

「愛」

口付けをまた落とす。


私は、そのキスに応えて、涙をぬぐうことをやめた。

修也の行為はいつも優しい。
幸せでどうしようもなくなる。


「しゅう、や」

小さく名前を呼ぶと、そっと笑う。
目尻にしわが出来て柔らかな印象が強まる。


「愛、有り難うな…」




ライトの光で汗がキラキラ光る。

下ろされた髪が時々当たってくすぐったい。



幸せだと思って私は意識を手放した。









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もっと、描写いれたかったですがここまで…；；；

幸せカップル////

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