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「はぁ…。」
「さっきから溜息ばっかり、どうしたっていうの?」
「いや、何でもない。」
HR中も溜息が止まらない私。
前の席のさっちゃんは心配そうに私の方を向く。
「そんなに土方先生のこと見つめちゃって。」
「授業中なんだから当たり前じゃん。」
「まさか恋煩い?」
「ちちち違うッ!」
バッターンッ
「Aー、HR中に暴れるな。」
さっちゃんが変なこと言うから!
またしょーもないことで土方先生に叱られた。最悪。
「相変わらず朝から仲良いわね。」
「さっちゃん…殴るよ?」
「冗談です。」
私は大人しく教科書を準備する。さっちゃんは未だにニヤニヤしながら口が止まらない様子。
「ねぇ、昨日何してたの?」
「何してたって??」
「保・健・室。」
「なっ?!!」
"保健室"…その単語を聞いただけで顔面に血がのぼって、また心臓がバクバク騒がしくなる。
「やぁだ、A、耳まで真っ赤!やっぱり土方先生と何かあったの?く・わ・し・く(はぁと)」
「詳しくじゃねぇええええ!!!」
バターンッ
「A〜っ!今は授業中だぁああああ!」
2年Z組、今日も変わらず平和です。
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ばりお。 - ぎゃぁぁあ!!!!土方さんカッコよすぎる。私得だ…( ´∀`) (2019年8月1日 22時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メイ | 作成日時:2019年3月20日 15時