48 訪問 ページ48
蘭が体力の限界かかなりすんなり寝に入ったころ、夜も遅かった私たちもあっさり寝落ちしては、昨日の寝言が頭から離れず朝を迎えて暖房の工事は夕方だがこの部屋に居づらくなってしまい朝一でお暇したのである。1日で蘭の顔色もだいぶ良くなっていたし、「だるさは多少残ってしまうかもしれないけど大丈夫そう、俺が後はどうにかするよ」とハッチさんが気遣ってくれたのでお言葉に甘えた。
「う…朝はやっぱり寒い…。」
暖房のご機嫌は今日も斜めで、厚手のカーディガンを身にまとっては、入り損ねていた分のシャワーを素早く済ました。
「寝言だよねえ…」
ドライヤーで髪の毛を乾かしている音に揉まれて聞こえないような声でポツリと呟く、昨日の夜から考えて尽きないのは寝ても変わらなかったのだ。ぼーっとしたままじゃダメだ！と軽く顔をペチンと気を引き締めては、暖房の工事の時間までに溜まっていた家事をこなそうと行動に移しては、時間は早く過ぎ、調子の悪かった暖房も無事に解決しては1日が終わろうとしていた。
ピンポーン
「はいー？…ってハッチさん！」
「あ、こんばんは、蘭たんのことだけど…」
暖房の工事が終わったと思えば次に家に訪れたのは数時間ぶりのハッチさんで、蘭の名前を出すと思うとドキっとする、何か言いたげな顔をする彼を暖房が治った家に入れて、冬なので暖かいお茶を差し出した。
「ごめん、そんなに長居するつもりはないんだけど。」
「いいえ！寒いよね、部屋すぐ近くだけど」
「まあまだ冬だしな、ありがとう、いただきます。」
素直にお茶を啜るハッチさん、どうやらユニクロ信者なようでシンプルな白いセーターがよく似合っている。
「蘭、大丈夫でしたか…？朝はだいぶ楽そうな顔してたけど…」
「蘭たんなら大丈夫そう、俺が昼過ぎまで結局家に居たけど、熱も落ち着いてたし今は一応すぎるさんが家に居て多分ゲームしてると思う、穏やかにとは声かけしておいたけど」
くすくすと笑うハッチさんが言うには随分体調は良くなったそう、蘭と顔を合わせるのが気まずかったとはいえ、熱が下がったことには素直に安心する。
「…それとさ…」
「…？うん？」
さっきまで楽しそうに蘭たんたちの話をしていたハッチさんとは一変変わって、少し真剣な表情に変わっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
