42 うたた寝 ページ42
「…お、これは…」
「アー…これは、やってます、ﾈ…」
たまたま家の近くであったしゅうさんと他愛もない話をしながらコンビニに行って帰ってくると、家の近くに大家さんがわざと置いている大きめのベンチにハッチさんが腰をかけてはうたた寝をしているところを目撃した。
「しゅうさん、どうします？起こします？」
「ﾝｲﾔ〜？？これは、ちょっと見ていきますか…？」
「そうですね、見ていきましょう……」
しゅうさんと私はベンチの中心に座っているハッチさんに触れないように距離を置いては、両端に座りながら小声で会話した。彼はいつもと同じ笑顔でハッチさんを見つめていたし、私もこの機会をいいことにハッチさんの顔をまじまじと見つめてしまう。
「睫毛、ながー…」
「本当だ、けっこー長いですね…」
「ね、色、白いし線細いし、きれー…」
「ん、んー…」
「あ、ハッチさん、Aさんと話してますかね、夢の中で」
「話してるかなあ、夢の中の私とどんな話してますかね〜…ちょっと嫌そうな顔してるけど…」
「……やめろ！！！」
「「わああ！！！！」」
近くてハッチさんの顔をまじまじと見つめてしゅうさんと話しているとハッチさんが突然大声をあげたと同時に目を見開いて体をびくっと震わせたのに私たちは驚いて大声を上げてしまった。
「ん…あれ、俺寝てた？…しゅうさんにA…」
「びっくりーした〜…！寝てましたよ！そして今やめろと言いました」
「え、うそ、ごめん何か嫌な夢見てた…」
「ははは、ハッチさん悪夢みがちですしね…」
「というか二人いつからいたんだ？」
「さっきですよ〜、寝顔見てました、ハッチさんの」
「ええ、やめてくれよ〜…」
「またここで寝てたら見にきちゃいますから、ね。」
「なんだ二人して、ここ日当たりがいいんだよな」
「たしかに、あったかい。今度は三人でうたた寝しましょうね」
「なんだそりゃ」
そういって笑ったハッチさんはさっきの夢の時とは違う優しい笑顔で笑っていた。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
