34 深夜 ページ34
深夜2時、気温も湿度もずいぶん高くなり七月に入ったせいで、夏も本番になっていた。仕事帰りに家に着くと疲れては気づかぬうちに寝てしまい起きるともうこんな時間で、すこし暗い夜道だが小腹が空いたので近所のコンビニまで出ては、アイスと好物のサンドイッチを買って店を出た。
「あ！ハッチさん！」
コンビニで偶然ハッチさんに遭遇する、彼も同じように深夜に小腹を空かせては家を出てきたようだった。
「結構暑くなってきたよなあ、ジメジメする。」
「そうですねえ〜、あ！ハッチさん、アイス好きですか？」
「え、好きだけど…」
「じゃあ一緒に食べましょ〜！」
「いいのか？ありがとう。」
「一緒に食べた方が美味しいから！」
「なんだそれ」なんて笑うハッチさんにコンビニの近くに設置されたベンチで二人で座って談笑しては、さっき購入したアイスをハッチさんに手渡すと少し暑さが紛れるような気がした。アイスを食べ終わった後ものんびりと時間を過ごと、ぽつぽつと、少しづつ雨が降り始めた。
「雨だ、帰りましょう！」
「本当だ、急ごう」
「天気予報見てきたんだけど…ってわあ！」
突然の雨に焦るよう率先して私が歩道を歩き出すと、隣の車道を通り過ぎた車が水たまりを轢いては私に襲いかかる。
「A…！くそ…迷惑なやつだ…」
「ま、まあすでに雨で濡れているので…だいじょうぶですよ…！」
雨以上に濡れた私を心配して駆け寄るハッチさんは、通り過ぎていったスピードの早い車に少しの怒りを見せては、ハッチさんが羽織っていた生地の薄い上着を私に羽織らせた。
「ごめんちょっと汗臭いかもしれないけど」
「だ、大丈夫ですよ！ハッチさんの服汚れちゃう…」
「どうせ洗濯するし、使って」
梅雨であることもあり近所にコンビニだったものの雨がかなり強まって家に着く頃には二人ともかなりびしゃびしゃの状態であった。
「いやー、やられたね、こんなに降るとは思わなかった。」
「想定外でしたね…ハッチさん上着ありがとうございました…！」
「あ、い、いや、それ着たまま部屋帰った方がいい」
羽織っていた上着をハッチさんに返そうとすると吃りながら返答してくる彼に疑問を抱き首を傾げた。
「あー……ちょっと、下着透けちゃってるんで…」
「！、ご、ごめんなさい！！」
雨のせいで来ていた服から下着が透けてしまったことをハッチさんに指摘された途端、一気に恥ずかしくなり急いで家に帰った。そんな梅雨の日だった。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
