23 寝癖 ページ23
すぎるさんが私が元彼に夜道で絡まれた一件から、引っ越してから止まらなかった着信がパタリとなくなった。ずっとストレスにも感じていたし、別の家に引っ越したものの元彼の事で悩むこともあったが、それも段々と薄れていって、すごく生活が楽になっていった気がした、すぎるさんは勿論他の三人が家の付近で会う度に優しく接してくれるおかげで、私の生活がどんどん豊かになっていくような気がした。
そんなこんなで引っ越してから約一週間が経って、今晩はしゅうさんと約束したパスタ専門店に行く当日になった、しゅうさんは蘭とは反対側の私の隣人なので、5時頃に家を出て向かおうという連絡が前日に来て、実際は初めて会った時のお礼をするためのご飯なのだが、髪の毛をいつもより念入りに巻いたり、お気に入りのちょっと高い香水を軽く自分に被せて身支度をしていると、これはただのお礼じゃなくて、
「もしかして…デートかもしれない…？」
そう思うと私だけが意識して恥ずかしいので考えるのをやめて、もうすぐ家を出る時間だと時計を見て、家を出ると私がドアを開けると同時に隣のドアも開く音がした。
「今日はお願いします！」
「…は？」
「わあ！蘭だった！」
しゅうさんだと思い挨拶をするとそこに立っていたのは、蘭。よくみるオーバーサイズのだるっとした部屋着に今起きましたと言わんばかりに髪の毛が少し跳ねていた。
「ごめん…しゅうさんかと思った…」
「しゅうさんは逆ね、まあ引っ越ししてきたばっかだし間違えるよな…しゅうさんとどっかいくん？」
「うん、ご飯、前言ってたお礼の。」
「あー、言ってたなそういえば」
「…蘭、ちょっとじっとして」
「…え？」
会話の途中でも蘭の寝癖が気になって蘭の頭に手を伸ばし手櫛で、蘭の髪の毛を整えた。前から思ってたけどふわっとしてるというか、天然パーマみたいな、私とは正反対の髪質に興味が湧いては、蘭の顔に目線を落とすとムッとした顔で私を見つめていた。
「あ、ご、ごめん寝癖が…」
「じ、自分で直せるから！！！言ってくれれば自分で直せるから！！」
「わー！ごめんって！そんなに怒んないで〜！」
「〜〜っ負けねえ！！！負けねえからな！」
「え！？ええ！？今私たち戦ってたの！？」
そう言って照れてるのか怒ってるのかわからない蘭は階段を下っていった。蘭には怒られたけど、そんなことで顔を赤くしちゃう蘭が本当に可愛くて私はまたちょっかいをかけてしまうんだ。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
