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元彼が去っていって暗闇に消えていくことを見届けたすぎるさんは、さっき出していた怒りのこもった低い声とは違う、いつもと同じ私や蘭に話すような優しくて明るいすぎるさんに戻っていた。
「Aちゃん！！！大丈夫か？立てるか？」
差し出してくれるすぎるさんの手を掴んでは立ち上がっては地面に触れていた部分の砂埃を払うようにスカートを叩き、涙を軽く拭う。
「！？、泣いてるんか！？おわ〜〜！よしよし…怖かったなあ〜〜！」
「うっ……すぎるさぁん…」
私が泣いてることに気付いたすぎるさんは私の頭をポンポンと撫でては子供をあやすように、優しい声で私のことを優しく包み込んでくれてその優しさに更に涙がこぼれてしまった。
「すぎるさん…ごめんなさい…お昼に会った時に、忠告してくれたのに…。結局すぎるさんの言った通りになってしまって…。」
「まぁ俺の勘よくあたるんよな〜、俺たちみたいにあんまり女の人と付き合ったことない奴らは別やけど、世の中には怖いやつもおるから、Aちゃんが心配やった。でも、間に合って良かったわ。」
「…ごめんなさい…、迷惑かてしまって…」
謝ると黙ったまますぎるさんは私の手を引いては家と違う方向へと歩き進んだ。不思議に思いながらすぎるさんの歩く方へと着いていくと、五分ほど歩いたコンビニへと入ってはアイスの冷蔵庫の前で立ち止まった。
「好きなの選べや！」
「え…？」
「いいから！」
「は、はい！」
そういってチョコミントのアイスを指さすとすぎるさんはチョコミントと、もう一つアイスを持ってはレジで買って、コンビニから出たところですぐに開封しては私に手渡す。
「？？い、いただきます…。」
「俺はな、すみませんじゃなくてごめんなさいじゃなくて、ありがとうがほしいねん。Aちゃんは謝ってばっかやろ」
すぎるさんはアイスを食べながらそう言う、私がさっきから謝ってばかりのことを少し気にしているようだった。確かに私は昼にすぎるさんに忠告されたときもすぎるさんに迷惑をかけまいと思うばかりで彼の善意を突き放して、感謝の気持ちなんて伝えれてなかった。
「ありがとう…」
小声で伝えると、すぎるさんはいつものようににかっと歯を見せて笑っては食べ終わったアイスの棒を私に見せびらかした。
「あたりや！」
そういって無邪気に喜ぶすぎるさんを見ているとつられて笑顔になって、その笑顔のまますぎるさんと家へ帰った。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
