20 散歩中 ページ20
今日の仕事は午後であることを確認しては、家で掃除を済ましていると、また元彼からの着信が溜まっていた心当たりがある気味の悪い電話番号を次々と着信拒否にするがいよいよ非通知で掛けられてくる電話に、手も終えなくなっていた。いつまで続くのか、そう思うと勝手にため息が出る。
仕事に行く前に少し早めに家を出ては気分転換にハッチさんに教えてもらった散歩ルートを探索していると、曲がり角からスーツを着崩したすぎるさんの姿が視界に入っては彼は大きくこちらに手を振り早歩きで私に近寄ってきてくれた。
「Aちゃんや！今日は仕事ないん？」
「こんにちはすぎるさん、今日はこれからです」
すぎるさんはいつもの元気の良さで「俺は今昼休みやねん！午後から頑張らな〜！」と私のことを励ましては、新しい環境にストレスは無いかだとか、隣のしゅうさんや蘭がうるさくないかだとか、まるで私の両親かと思うほど心配をしてくれた。それに対して全く問題ないことを伝えると、良かったと笑顔を浮かべた後に少し黙り込み始めた。
「…？すぎるさん？何かありました？」
「……Aちゃん、おせっかいかもしれんけど、もしかして前話していた元彼さんに少し執着されてるんか？」
「…。」
すぎるさんや蘭にはしゅうさんと会った時に出張をしていた嘘を謝るために、軽く元彼と同棲していた事情を話したのだが、その時に私のスマホが元彼からの着信で良くなっていたことをすぎるさんは特に気にしていたのを私も気づいており、実際に今朝まで元彼からの着信が鳴り止まないことに図星を突かれては、すぎるさんに迷惑をかけたくなかったのでつい黙り込んでしまった。
「…されてないと言えば嘘になるんですけど、すぎるさんが心配することではないですよ。」
「…迷惑なのはわかんねん、…で、でもAちゃんに何かあったら
「すぎるさん！大丈夫です！もう行かなきゃなので！」
すぎるさんの会話を遮るように話しては、彼に一礼して反対方向の駅へ小走りで逃げるように向かった。すぎるさんの気持ちは勿論理解できる、私も私の友人が今の私と同じような状況にいたら、守ってあげたい助けてあげたい、そう思う、けれどこれは元彼と私の事情なのであって全く関係ないすぎるさんを巻き込むわけにはいかないとそう心に決めたのだった。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
