16 手作り ページ16
「は〜〜！終わったなあ〜」
「ありがとう！二人とも！」
三人で役割を分担しながら今朝届いたベッドが完成した。私は結局説明書を見て二人を指示してただけでほとんどなにもできてないけど、すぎるさんと蘭がさっき言い合いしてたとは思えないほど協力的になって作ってくれたおかげで二時間もかからず作り終えることが出来たし、すぎるさんとも蘭とも色んな話をしてすこし親睦を深めることができた嬉しくてニコニコしてしまう。
「あ、そう言えば蘭って何が好きなの？」
「え、何急に」
「布団のお礼したくて、でもわかんなかったから直接聞こうと思って」
「んー、ラーメンとか、麻婆豆腐とか割とすき」
「じゃあ今度一緒に食べに行こ！奢るよ、すぎるさんも一緒にいきましょ！」
「ええの？二人がええなら着いてこーかなー」
華奢な蘭が結構高カロリーのものを好むのは意外だなあ、今度美味しそうなお店を調べておこう。
「てか作ってよ」
「え？」
「Aの料理食べたい、お礼それでいいから」
「おっ俺も食べたい！良い感じに腹へっとるわー」
店を調べようと思った矢先にあまり素直じゃない蘭にどストレートに私の手料理を食べたいと言われてドキっとするし、すぎるさんもその蘭の提案に簡単に便乗するのでこの後私が料理を作る流れが出来上がってしまった。元彼と同棲していた時は今住んでいるキッチンより広かったのにあのキッチンを使ったのなんて引っ越してばかりの一、二ヶ月だけでその後は仕事の帰りが合わないこともあったが、コンビニ弁当ばかり食べていたなんてかわいそうなキッチンの使い方をしてしまったのか。
「あ、でも最近買い物したから、作れるかも麻婆豆腐」
「え、まじ？」
ちょーーっとだけ顔をぱあっと明るくする蘭、こういう所があるから普段無愛想でちょっと冷たい蘭のことを私は嫌いになれない。ちょっと子供みたいで愛くるしいのだ。材料はあるけど、三人分のお皿とフォークが無いことを伝えると、「じゃあ俺の家のやつ持ってくるわ！可愛い皿もってんねん！」といってすぎるさんがニコニコしながら一度自分の部屋に戻っていった。
「じゃあ作るね、座って待ってて」
「俺もなんか手伝う」
「いや！お礼だから！」
座ってスマホを弄っていた蘭がスマホを置いて立ち上がろうとするところを止めるように私が蘭の肩を抑えると、蘭がバランスを崩して私は蘭の上に乗るようにドタンと床に倒れ込んだ。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
