25 粗相 ページ25
しゅうさんとご飯を食べた翌日、目が覚める、昨日自分が家に帰ってきた時の記憶がないことに少し焦りを感じるが、化粧はきちんと落としていていたし、しっかりパジャマを着ていることを確認しては安心した。
私はお酒で粗相を起こしたことは一度もないが稀に記憶が飛んでしまうことがあり、昨日のことが思い出せなかった。
「しゅうさんと一緒に帰ってきたんだっけ…」
そう呟いては脱いだままだった服を拾い上げて洗濯かごに入れて洗濯物を回した。パジャマから自分の勤務先で買ったお気に入りのワンピースに着替えては軽く化粧をしていると、インターホンがなった。
「はーい…ってしゅうさん！」
「おはようございます〜。昨日はありがとうございました。」
丁度玄関の近くに居たのですぐにドアを開けると昨日会ったしゅうさんが立っていた。
「おはようございます…、すみません…私昨日酔ってましたよね…私ご飯お金払ってましたか…？」
「あはは、やっぱ酔ってましたよね。お金ならきちんと払ってましたよ。」
「よかった…何か失礼なことはしてませんでしたか…？」
「…ｲﾔｰ？特に…大丈夫だと思いますけど。…ね。あ、そういえばこれ…」
「あ！これ私の！」
妙な間を置いて話すしゅうさんに対してすこし不思議に感じていると、しゅうさんは昨日私がつけていたヘアアクセのリボンを渡してきた。昨日気合いを入れて付けたものをどうやら家の前に落としてしまったらしい…それほど注意力が散漫していたのかと思うと、自分でも少し恐ろしい。
「というか、あんまり男とお酒のまないほうがいいですよ、Aさんは…。誰にでも手とか繋いじゃったら…、勘違いしますからねえ…」
「えっ…それって「じゃ、じゃあ俺ちょっと家で仕事するので」
「ええ！しゅうさん！」
意味深な会話を言い残してしゅうさんは私の隣の部屋へ戻っていってしまった。でも会話からするに昨日の帰りに彼と手を繋いで帰ってしまったんだろうか…そう思うと恥ずかしくて仕方なくて消えてしまいそうな気持ちになった。
「自分のバカ…」
本当はしゅうさんにお礼をするだけの予定だったのに、ある意味失敗するなんて。しゅうさんや他の三人とも普通に仲良くこの家でやっていきたいだけなのに、しばらくの間お酒をお休みしようと思いながら、洗濯が終わった服たちを外のベランダに干すと隣から聞き覚えのある声がした。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
