14 お礼 ページ14
今日も蘭から借りた布団で目が覚める、だがこの布団とも今日でお別れだ。引っ越してすぐ家具屋さんに行きベッドを早めに購入して、郵送されるのが今日の予定なので明日からは自分のベッドで寝れることになるだろう。二日も貸して貰ったので、なにか蘭にはお礼をしなきゃいけないな。蘭は何が好きなんだろう？まだ付き合いが浅くて何も蘭のことが知らないので、悩んでしまう。
ピンポーン
お礼の品を考えながら借りた布団をとりあえず洗濯してかえすべく、大きめのトートバックに布団を詰めてコインランドリーに向かおうとしていたところで、注文していたベッドと布団が届いた。伝票にサインをすると、宅配便の方が親切に部屋の中にベッドを運んでは、ありがとうございますと言い帰っていった。
「ベッドだぁ〜、でも一人で組み立てられるかな…。」
新しいベッドが届いた嬉しさが大きい家具を一人で組み立てたことがない不安でもみ消された、何はともあれ蘭には布団を返すので明るいうちに返しに行こうとコインランドリーで洗濯を済ましては、蘭の部屋のインターホンを押した、お礼は迷ってしまって決まらなかったので本人に直接聞くことにした。
「はい。」
「Aです、布団ありがとう、もう大丈夫になったから返そうと思うんだけど…」
「A？今開けるわ」
インターホン越しの会話を終えるとガチャっと鍵が開く音がして、いつもの蘭の顔が見れて何故か安心しては自然と頬が緩んだ。
「な、なんで笑ってんの」
「なんでもない！布団、ありがとうございました」
玄関先に出てちょっとジトっと睨まれ気味に馬鹿にされた、布団を手渡し蘭が受け取っては私が畳んだ布団を見つめる。
「寝れた？布団変な匂いしなかった？大丈夫？」
「全然大丈夫だったよ！むしろいい匂いだった…！」
「いい匂いて」
いや匂いなんて全然気にしていなかったのだけど、フォローだとしても異性から借りた布団がいい匂いとか言ってしまう私は自分の発言に恥ずかしくなった。
「もう布団届いたん？」
「今朝ベッド届いたところ、これから組み立てるんだ」
「え、組み立てって、それ一人ででき「らんたーーーーーーーん！！！！」
会話を遮るように蘭の部屋の奥から蘭を呼ぶ声が私たちのいる玄関まで響き渡り、蘭は少し呆れたような顔を見せた。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
