検索窓
今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:53,139 hit

2. ページ2

そんな小さな(かなり大きい)出来事から22年。




高明「ただいま…」



『おかえり〜


東京どうだった?楽しかった?笑』



高明「遊んで来た訳じゃないのだが…」




久しぶりにコーメイ兄が帰ってきた。



「分かってる分かってる笑 お疲れ様でした」と返しながら、お茶を出す用意をする。




説明しよう!!色々と!






私は諸伏 A。



兄が2人居て、1人はこのコーメイ兄(諸伏 高明)。私とは1周り以上も歳の差がある。



こっちが警部ね。



もう1人はヒロ兄(諸伏 景光)。私の7歳上。



で、行方不明。



生まれてすぐ両親が亡くなって、コーメイ兄と私は長野の親戚に引き取られた。



一応、もう22歳なんだけど、コーメイ兄と2人で暮らしてる。



兄曰く、「私は家に帰る機会が少ない… だがAが住んでいれば防犯上も安心、家賃ももったいなくないからな…」らしい。



いや、女性が1人で家に居るほうが如何なんだ…?笑




ヒロ兄とは小さい頃に私が携帯を持たされてからはずっと連絡を取ってた。



なんなら時々遊びに行ったし、



警察学校の卒業式も見に行ったし、



警察辞めたって聞いてからも会いに行った。




なのに、



数年前、急に連絡が取れなくなった。



東京の家まで行っても会えなくなった。




兄達は、22年前の事件の事を全く教えてくれない。



7年前にヒロ兄から犯人捕まえたって聞いたけど、



私はネットで調べたりして得た情報しか知らない。





『粗茶ですが』



高明「あぁ、ありがとう…」



『あれ?「私は客ではない…」みたいなツッコミないの?』



高明「粗茶は、出来る限り上手く煎れたがあなたの口には合わないかもしれない…という意味だからな…」



『なんか私のお茶が美味しくないみたいな…笑』



高明「いや、おいしいよ…」




「本当かねぇ」と呟きながら、パソコンで作業しているコーメイ兄の前に座る。





しばらくして、コーメイ兄が少し大きい茶封筒からスマホのような物を取り出した。




『ん?何これ』



高明「スマホだよ」



『見りゃ分かるわ』



高明「裏を見てほしい…」



『いいけど… 中央の穴と、傷?なんか見覚えあるけどコレ…?』



高明「景光の物だ…」




ツンツンとスマホの穴をつついていた手が止まる。



傷に見えたのは「H」というヒロ兄のイニシャルだった。

3.→←1.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (172 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
623人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユナ(プロフ) - 更新楽しみにしています!!!!!! (7月28日 0時) (レス) @page19 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
ロヴィ(プロフ) - ホワホワさん» 頑張ります! (2023年4月20日 12時) (レス) id: 6915e01f9a (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 黒鉄の魚影昨日見てきました〜!もう、なんか、やばかったですね!更新頑張ってください! (2023年4月16日 15時) (レス) @page19 id: abcca44957 (このIDを非表示/違反報告)
ロヴィ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。修正しました! (2023年3月16日 15時) (レス) id: 6915e01f9a (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 上原はコウメイくんなんて呼びません。諸伏警部呼びです。 (2023年3月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロヴィ | 作成日時:2022年11月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。